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2004/04/19

イラク,自衛隊派遣について

 イラクでの誘拐事件が,すべて解決しました。次は自衛隊の派遣・撤退の是非といった国内の論争が始まるのでしょうか?
 自衛隊の海外派遣は,憲法違反です。それを考えれば,現憲法の下で,自衛隊の海外派遣は,行うべきではありません。憲法論議を先送りしてきた日本人の責任です。しかし,これは日本の勝手な国内事情です。国内事情を云々している前に,国際情勢はイラクへの支援を必要とし,世界各国が軍隊を派遣している中で,日本も普通の国として軍隊を派遣せざるを得ないことは理解できます。むしろ,派遣しないのは,国際社会の一員として,無責任だと思います。
 「派遣するのが,軍隊である必要はないだろう」という意見があります。実は,私が勤める会社は,ある設備をイラクに納入しており,これが復旧・稼動できるようになれば,イラクの人々の生活向上に大いに役立つと思われ,これの復旧とメインテナンスのために,心情的には今すぐにでも技術者を派遣したいところです。ところが,イラク人の多くが武器を持ち,あちこちで戦闘を行っており,日常のように外国人の誘拐が起きる現状では,大勢の技術者をイラクに派遣しすることは不可能です。イラク人の多くが武器を持っているのならば,こちらもそれに匹敵する武器をもって自衛するしかないではありませんか?日本の普通の民間人が武器を持って渡航することは考えにくく,武器を持った支援隊=軍隊=日本で言えば自衛隊が派遣されるのは,実に自然(憲法問題さえなければ)です。英米は別として,他の外国軍は,軍事目的でイラクに派遣されているのではなく,復興支援で派遣されています。少なくとも,日本の自衛隊は,台風や地震の後,国内で災害復旧に派遣されるのと同じ目的で派遣されています。本来武器は必要ないのに,それを持っていかざるを得ないのは,イラクに武器を持ち,外国人の誘拐を行う勢力がいるせいです。
 武器を持った外国の軍隊が自国内に駐留していることに,イラクの人々が反発するのは理解できますが,まず,普通の民間人が復旧協力のために渡航できる環境を,イラク人自身が作っていく(普通のイラク人は,少なくとも世論として,武器を持ったゲリラに反対する)ことが不可欠です。早く,私の会社の技術者のような普通の民間人が,イラクに行って,復旧に力を貸せる状態になることを望みます。
 いわゆる知識人の多くは,今回の誘拐事件の最中でも,自衛隊を撤退させろと言う意見が多数を占めていました。ところが,インターネット上の個人サイトやBLOGを見ると,実際にはそのような意見は少数派で,撤退に反対する意見のほうが多かったのです。インターネットで普通の個人が世の中に意見を発信できる現在の状況は,これまで埋もれるしかなかった多くの意見を世に知らしめることができ,マスコミで発信できる人々以外の人たちがどんな考えを持っているのかがわかり,状況の認識に大いに役立ちます。

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