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2004/05/24

トップ外交

 今回の首相訪朝成果について,特に10人の拉致被害者についての成果に対して不満が出ています。「トップが行ったのに,調査日程さえ明らかにしてこなかった」という批判です。
 私は,自身のビジネスでの経験からいって,トップビジネス・トップ外交というのは,そんな細かいところまで踏み込まないのが普通だと思っていたので,実はそのような批判が意外なのです。
 私自身のビジネスの経験でも,相手と平行線をたどり,どうしても打開できないとき,トップに出馬してもらうことがあります。お互いの主張が平行線をたどって,相手が打ち合わせの席にも着かないとき,トップに出てもらうわけですが,その成果としては,相手に打ち合わせに出る約束を取り付けてもらうだけで十分です。打ち合わせをいつ行うか,どんな内容を話すかなどの細かいことの取り決めは,その後の私達の仕事です。逆に変なことを口走って,後の交渉に変な条件がつくことを恐れます。
 今回の拉致の事についても,相手が「既に解決済み」として,日本側がいくら「解決していない」といっても埒が明かず,平行線をたどっていた事態に対して,「白紙に戻って調査する」という約束を取り付けてもらっただけで十分です。いつまでに,どんな調査をするのか,その調査に日本側がどのように関与していくのかを決めるのは,その後の事務方の仕事です。
 今回のこと程度を話し合うのに,トップが行く必要がなく,事務方でもよかったという意見がありますが,それはむしろ逆です。

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