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2004/07/16

鈴木宗男の参院選

 今回の参院戦に立候補した鈴木宗男被告は,落選したとはいえ,50万票あまりの票を集めました。選挙中は,経済不振の北海道に,中央から資金を持ってきた実績を強調し,さらに北海道に対する中央の資金の誘導のどこが悪いのかという居直った態度で選挙戦を展開しました。鈴木宗男が中央から誘導した資金とは,公共工事資金の事であり,地元建設業界に回っていく資金です。
 あきれたことに,本人も,一部の周りの人間も,「公共工事が唯一の産業」という様な地元経済を温存するための資金を中央から持ってきて,それが地元の為と,本気で思っているらしいのです。中央からのお恵みで細々と生きているという経済を地元に温存して,どうしようというのでしょうか? 鈴木宗男がいなくなった後,中央からの資金が回ってこなくなった後,地元経済はどうなるのでしょうか? やらなくてはならないのは,お恵み経済からの脱却,自活できる地元経済基盤の構築でしょう。それは確かに難しいし,中央からの資金誘導に比べて,知恵も努力も必要です。でも,それをやらなくては,今後地元経済は破綻することが目に見えています。ところが,鈴木宗男には,見えてないんですね。幸いにして,「公共工事資金」から脱却しようという建設企業も現われ,野菜作りや介護ビジネスなどに乗り出しているようですが,そんな動きや新ビジネスの芽を摘んでしまうような行為を,鈴木宗男はやろうとしていたのです。
 北海道の経済は,北海道庁から市町村へ予算が下りていって,それが公共事業の形で企業に降りていくという構造でした。その中心にいたのがが鈴木宗男です。北海道経済は,それに甘んじていたため,アジア各国でのアンケートで,行きたい場所No.1の人気であるにもかかわらず,それを活用する工夫がおろそかにされていました。北海道経済の不振は,鈴木宗男がその元凶だったのです。
 鈴木宗男の,お恵み経済を「よし」とする体質は,古い政治家そのものであり,それを本気で地元の為と思っているのだから,あきれてしまいます。もう金輪際そんな政治家に出番はありません。もっとも,自分の票集めにしか関心がなく,「地元経済なんかどうなろうと知ったこっちゃない」ということだったのかもしれませんが・・・。
 鈴木宗男がいなくなった北海道は,次第に意識が変わりつつあり,開拓時代からの伝統である官主導から脱却しつつあります。それが成し遂げられたなら,そもそも潜在的な力がある北海道は,日本の星になる可能性があります。

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 選挙は既に2週間前の話で、話題としてはいささか新鮮味を失ってしまったが、参議院 [続きを読む]

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