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2004/08/12

「音楽」と「経営」

 エイベックスの騒動(レコード会社エイベックスの創業者,松浦専務と千葉常務が,依田会長兼社長と対立して辞任したが,浜崎あゆみをはじめとするアーチストが,松浦氏たちと行動を共にすると考えられ,株価が急落,その責任を取って今度は依田氏が辞任,松浦,千葉氏が復帰した)は,音楽プロデューサー的感覚の松浦氏とアメリカ流経営手腕に長けたビジネスマンである依田氏の対立,そして,結局音楽プロデューサー側にアーチストがついたため,ビジネスマンが辞任せざるを得なかったという構図です。マスコミは,レコード会社の「音楽」と「経営」のバランスの困難さについて,報道しています。どちらかというと,「経営」の敗退を残念がっているような記事が多いです。
 しかし,一般のファンとしてレコード会社に求めるのは,優れた音楽であり,レコード会社の安定や優れた経営ではありません。「音楽」と「経営」ならば,「音楽」の方を優先させて欲しいのです。まあ,レコード会社が安定していればこそ,優れた音楽も発表できるといえるかもしれませんが,実際のところ,たとえば浜崎あゆみを聞く場合,なにもエイベックスのCDである必要はなく,あるレコード会社がなくなったとしても,優れた音楽は,また別のどこかで生きていくことでしょう。
 音楽を含めたアートとは,そんなものではありませんか?

 ところで,元衆議院議員で投資家の糸山英太郎氏は,そのホームページで,「浜崎あゆみが「松浦専務の辞任が受理されるのであれば、それは同時にエイベックスの終焉を認めることになる。彼の存在とともに浜崎あゆみの行方も決めたい」と移籍を宣言し揺さぶるに至ってはもう会社とは言えない。浜崎あゆみはコンテンツの一つであってエイベックス株式会社では無いのだ。エイベックスが浜崎あゆみを作ったのであり、浜崎あゆみがエイベックスを作ったのでは無いことぐらい誰でも知っている。投資家は松浦・千葉両経営者のマネージメント能力に期待して投資しているのである、これでは会社ごっこだ。エイベックスは浜崎あゆみが稼ぐのではない、エイベックス経営陣が稼ぐのだ。」といっているのですが,このような感覚で音楽産業を見ていたのでは,判断を誤ると思います。浜崎あゆみが移籍するといえば,株価が下がるのであり,またエイベックスは,浜崎あゆみが稼ぐのです。

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