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2004/11/07

自衛隊イラク駐留延長問題

 イラクで拘束され殺害された香田さんの葬儀が行われ,それに関連して,来月12月14日に期限が来る自衛隊イラク駐留に対する延長の是非が問われています。主要な反対理由は,イラクはもはや非戦闘地域でなく,自衛隊が駐留している条件が失われているというものです。
 非戦闘地域にしか自衛隊を派遣できないというのは,これまで憲法論議をすっかり棚上げしてしまっていた,日本の勝手な事情によるものですが,それはそれとして置いといて,広い目で見れば,イラクの復興が完了していない現在,撤退すべきではありません。
 香田さんを拉致して殺害したのは,イラク人からも嫌われている外国人勢力です。イラク人のために派遣している自衛隊を,外国人の非道な妨害のために撤退するのは,全く変な話です。
 また,イラクが本当に非戦闘地域で,日本の民間人が復興に行ければ,自衛隊が駐留している必要がないのです。以前このBLOGで,私が勤めるの会社が作った設備を復旧したいが,民間人の技術者ががイラクに行くことができないと書いたことがあります。そんな事もあって,イラクの復旧支援については,他人事でないような気がしています。しかし,現在のイラクの状況では,自衛隊が民間人の代わりにイラクの復旧にあたらざるを得ないではないですか。
 一方,最近,サマワの自衛隊駐屯地に不発のロケット弾が打ち込まれる事件が頻発しています。明らかに,自衛隊イラク駐留期限が来たことを受けて,早く撤退せよとの信号です。この事件から,イラク人の中にも自衛隊駐留を望まない勢力が居るのではないかという話があります。しかし,イラク人が自衛隊駐留を望まない理由は,「復興が期待したほど進まないじゃないか」ということです。香田さんを拉致した外国人勢力の,「イラクに民主的な政府を作ることを妨害し,イラクを混乱に陥れようとする」目的から,「自衛隊をはじめとする外国軍隊を,イラクから撤退させようとする」のとは,根本的に違っています。イラク人が「復興が進まない」と考えているのならば,むしろ派遣人員を増員して,現在の道路や水道の復旧だけでなく,より大規模なインフラ整備,医療支援や教育支援など,もっと広い範囲の深い支援を行う事を考えるべきです。これらの支援に,民間人の専門家を多数投入できればいいのです。ところが,現在のイラク情勢がそれを許しません。次善の策になるかもしれませんが,自衛隊により,より広く深いイラク支援を行って,サマワが復興のお手本のようになれば,外国勢力による撤退要求など,イラク人が跳ね除けてくれることでしょう。

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