日比谷三信ビル
東京日比谷に,三信ビルという古めかしいビルがあります。数年前までこの近くに勤務していた私にとって,おなじみのビルで,昼食をこの中のレストランでとった事もあります。付近の近代的なビルに対して,このビルだけが古く重厚な雰囲気を漂わせていて,ちょっとした町のアクセントでした。
「東京探訪」というBLOGから,このビルが取り壊されるとというニュースリリースが発行されたことを知りました。このビルの持ち主である三井不動産のニュースリリースです。また,「東京探訪」によって,このおなじみだったビルが,1929年竣工,設計者は松井貫太郎という人であることを知りました。同時代の豪華絢爛,いかめしい建築を批判的に見ていた人だそうで,このビルも,外装は地味なものです。
日本建築家協会が,さっそくこのビルの取り壊しに反対し,保存を要望する要望書を出しているそうですが,どうなるんでしょう。特にこだわるような思いでは無いものの,取り壊されるとなると,やはりちょっとさびしいし,気になります。
<三信ビルの内部>
1階の内部です。写真を撮ったのが土曜日の午前中なので,人は見当たりません。レストランなどは営業しているんですがね。外観の写真はとっていませんが,このサイトをご覧下さい。このサイトの写真は,日比谷公園側から撮ったものですが,わたしはこの反対側からよくこのビルを眺めていましたから,わたしのなじんだ外観とはちょっと違うのですがね。
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コメント
こんにちわ!TBありがとう。えらい前の記事にたどり着いてしまいました。
三信ビル、昔から好きだったんですよ~。解体ってことになって非常に残念です。
むかし1Fの喫茶店に入ったのですが、ピアノの生演奏(ど下手!)があったりと、おもしろい体験でした。今回が見納めだよな…。
投稿: まるび | 2005/10/01 08:23