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2006/06/08

Googleスプレッドシート試行

 Googleがネット上で表計算ができるサービスの試験を始めたそうです。日本語でのサービスは未定らしいのですが,グーグルスプレッドシートというサービスで,入力した表はネット上に保存されると報道されていますから,グーグルのコンピュータに保存されるということなんでしょうね。
 現在,表計算やワープロなどは,ユーザーのパソコン上のソフトで対応していますが,高速ネットワークが完備すれば,それらの処理はネットの向こう側のコンピュータで行い,ユーザーのパソコンは限りなく簡素なもの(ハードディスクさえ不用かもしれない)になるというのがグーグルの考え方でした。その実現の一歩が始まったわけですね。グーグルがそのような考えを持っているということは,以前紹介した梅田望夫著「ウェブ進化論」に書いてありました。
 その昔,私が学生の頃,それはNECの初代パソコンPC8001が出始めの頃でしたが,大型コンピュータのTSSシステムをダム端末という,入出力機能しか持っていないキーボードにモニタディスプレイが付いた端末を通して使っていました。その後,インテリジェント端末などと称して,パソコンをTSSの端末として使うようになり,それ以来パソコンはどんどん高機能化して現在に至るのですが,グーグルスプレッドシートの登場で,また昔に戻るようです。このように,ユーザーのパソコンはごく簡単な機能しか持たず,LAN上に置いたコンピュータでほとんどの事を処理するという考えは,少し前にもありました。しかし当時の伝送速度の遅さのせいか,それは余り普及せず,いまだにユーザーのパソコンは高機能化しつつあります。
 ここでグーグルの試行が成功したら,パソコンの高機能化に終止符が打たれ,パソコンにインストールするためのOSやソフトで儲けているマイクロソフトを始めとするソフトメーカーは,打撃を受けるでしょう。仕事はユーザーのパソコンではなく,ネットの向こう側のコンピュータによって処理され,情報もネットの向こう側のコンピュータに保存される事が主流になり,ユーザー向けの大規模なソフトは不用になるからです。Web2.0時代のやり方では,もはやWindwosもエクセルもワードも必要なくなるかもしれません。
 ただ,そんな世の中では,グーグルのような企業はユーザーの情報を一手に握る事になり,そんな企業が本当に信用できるのか(秘密の保持や握った情報の目的外使用などの点で)という問題もあります。ユーザーのパソコンからネットの向こうのコンピュータへの移行は,ちょっと心配が残ります。グーグルスプレッドシートのようなサービスは,当面,秘密が漏れても問題ないようなことから使っていく事になるんでしょうね。

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