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2006/11/03

秋庭 俊著「帝都東京・隠された地下網の秘密」,その後

 先日このBlogにもアップした秋庭俊著「帝都東京・隠された地下網の秘密」について,喫茶店での雑談の話題として地下鉄ファンの友人に話しました。
 本書の中で,大江戸線が小型車体を持つリニアモーターカーであるのに,新幹線と同じ広軌(実際は標準軌と言った方が適切か)であるという矛盾,つまり,小さい地下鉄を作ろうとしたのに線路幅は新幹線と同じように広いという矛盾は,戦前の広軌の線路をそのまま使ったからという話に大笑い。
--<引用開始>-------------------
 鉄道であることより地下処理を優先したなら,車体が小型だからトンネルは壊さずに済んだ。戦前の広軌の線路をそのまま使うこともできた。
--<引用終わり>------------------

 実際のところ,小型車体のリニアモーター式ミニ地下鉄というのは,大江戸線だけでなく,大江戸線開通より前に,大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線というのが開通しています。その後も,神戸市営地下鉄海岸線や福岡市地下鉄七隈線などが開通していますし,現在横浜市営地下鉄が中山-日吉間を新設工事中です。しかし,そのどれもが1435mmの線路幅を持つ広軌(標準軌)です。きっとこれらの都市の地下鉄も,実は戦前に開通したものなのだろうと友人と大笑いしました。これらのリニア式小型地下鉄の線路幅が1435mmと広いのは,中央にリニアモータ用のアルミ板を敷き詰める必要があったからと考えるのが普通でしょうね。
 それに,「戦前の広軌の線路をそのまま使うこともできた。」というのは,いったい秋庭氏がどんなイメージで言ったのか意味不明の箇所ですが,文字通り「戦前の線路をそのまま使っている」という意味なら,見かけは同じでも全く構造の違うリニア式軌道が戦前の線路のままであるわけが無く,秋庭氏がこの線路を実地に見ていないのではないか,疑いを持ってしまいます。前のBlog記事で,小竹向原について「秋庭氏は行った事が無いのでは?」と書きましたが,どうも「調べ」というか「詰め」というか,甘いですね。まあ,詰めが甘くなければ,地下に500kmもの地下鉄網が戦前できていたなどという結論になりようもありませんが(笑)。
 もっとも,これらの勘違いや思い込みなども,なにやら確信犯的な雰囲気もあり,どうも秋庭氏が「まじめに勘違いしている」と思っていたのですが,最近では,実はUFOの矢追氏の線を狙っているのではないかと思ってきました。読者も,内容が本当だとは全く思っていないが,そのセンセーショナルな嘘を楽しむというものです。秋庭氏の最近の著書「新説・東京地下要塞」は,旧著の焼き直しで面白くないとう話がネットを流れていますが,これからも矢追氏に負けないように,もっともっとセンセーショナルな地下の「真実」(笑)を発表して欲しいと思います。

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