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2012/12/05

マドレイン・ラングル「時間をさかのぼって」読了

A_swifty_tilting_planet

 先日,横浜市中央図書館で借りて来たマドレイン・ラングル「時間をさかのぼって」を読了しました。
 この作品は,マドレイン・ラングル作のジュブナイルSF,マリー家の物語り4部作の第三作目です。南米の独裁者が核戦争を起こそうとしているのを,チャールズ・ウォーレスが止めて世界を救う話です。
 15歳になったチャールズ・ウォーレスは姉のメグの義母,メグの夫であるカルビンの母,オキーフ夫人から,ルーネと呼ばれる古い詩を教わります。家の近くにある「星見の丘」でそのルーネを唱えて呼び出したユニコーンに導かれて,様々な時点の過去を巡り,その時代の人々と同化(正にその人自身になってしまう)して独裁者につながる過去を変える事によって世界の破滅を防ぎます。
 敵が南米の独裁者というリアリティーが,ジュブナイルでは珍しいのではないかと思います。普通,SFジュブナイルに出てくる敵は宇宙人か怪物でしょう? また,時間旅行で過去を変えてもハッピーエンドになるところが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にもつながるアメリカ人らしい楽天性があらわれている様に思われます。
 この作品もなかなか面白いジュブナイル小説でした。4部作として,もう一作,「Many Waters」という作品が残っていますが,その作品で活躍するのは,メグでもチャールズ・ウォーレスでもなく,メグの弟,チャールズ・ウォーレスの兄であるデニスとサンディーの双子の兄弟です。だからメグとチャールズ・ウォーレスが活躍する作品はこれで終わりという訳です。その為か,第四作「Many Waters」は和訳されていません。実はマドレイン・ラングルには,その他にメグの子ども達の世代が活躍する「The Arm of the Starfish」など,4作品があります。これらも和訳されていません。これらの作品は,アメリカでは現在でも出版が続いている生きている作品ですから,アマゾン書店から輸入版かKindle版が入手できます。まあ,英語で読む気さえあればですが・・・・・。

(上の写真は,輸入版原書の表紙です。私が読んだのは,もちろん和訳版です。)

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