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2012/12/09

北島明弘著「映画で読むアガサ・クリスティー」

Christy

 「映画で読むアガサ・クリスティー」は,2010年に近代映画社から出版されたスクリーン新書の一つです。推理小説の女王 アガサ・クリスティーの著書でなく,映画,演劇,ラジオなど,本以外のメディア化された作品について論じています。私はこれをKindle版(電子ブック)で読みました。
 本以外の方面からクリスティー作品を論じた本でこれほどまとまっているのは,この本が初めてではないかと思います。
 クリスティーは脚本も多く,現在なおロンドンで上演されている「ねずみとり」などは世界一のロングラン芝居となっています。「ねずみとり」のように,自身が台本を書いた作品ならいざ知らず,映画などは原作を著しく改変しているとして,クリスティー自身はあまりお気に召さなかったようです。それでも,幾つもの映像化作品が作られ,それをほとんど網羅,紹介しているのがこの本です。
 クリスティーの著作なら,クリスティーに興味を持っていない人も本屋で手に取る可能性がありますが,本書はクリスティーに関心の無い人には全く選ばれない本でしょう。しかし,好きな人は絶賛するような,そんなレベルにある本だと思います。
 この本は実際に本屋で手に取ってみると,上方3/4が本文,下方1/4は本文中の語句についての解説になっています。それがKindle版では全面本文になっており,解説は本文中の語句をクリックすると現れるという方式になっています。本文と解説を一覧できる「本」に対し,いちいちクリックして解説を出現させ,それを閉じて本文に戻るというやり方が,少しまだるっこしいですね。画面の大きなKindleハードなら,「本」と同様の画面構成にできる可能性があると思いますが,私の今の環境,iPhoneやiPod touchの小さい画面では無理ですね。このような構成の本の電子ブックでは,語句をクリックして別の窓で解説を出し,それを閉じて本文に戻るというやり方以外には考えられず,この方法に慣れる以外に仕方ないような気はします。この解説,各語句毎にクリックして解説を出さなくても,章毎に本文を読み終わると,その後にまとめて出てきます。「本」で普通に行われている解説のやり方,本文の語句に番号をつけ,章毎に本文の後でまとめて,その番号毎に解説を行うというやり方には対応している訳です。

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