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2013/06/17

ローランド・エメリッヒ監督作品「もうひとりのシェイクスピア」

Shakespear ローランド・エメリッヒ監督の2011年公開(日本では2012年)映画,「もうひとりのシェークスピア」をDVDで鑑賞しました。
 TSUTAYAで適当に作品を探していた時,誰が監督で,誰が出演しているのかも気にせず,「歴史ミステリー」というDVDジャケットの文句だけを見て選んだ作品です。
 冒頭,シェークスピア劇に多数出演している英国の名優,サー・デレク・ジャコビが現代の劇場の舞台に登場して口上を述べるところから,16世紀,シェークスピアの時代にスムースに繋がるという,すばらしい演出から話がはじまります。
 エリザベス1世の時代のロンドン,女王の後継者の問題が懸案になっている時代,芝居好きの女王に芝居で影響を与えようと,オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアが舞台脚本を書いて,現代でも著名な同時代の劇作家で詩人,ベン・ジョンソンにその脚本を上演するよう依頼します。ところが,その作品「ヘンリー5世」を見た観客が興奮して,作者の舞台上での挨拶を望み,ベン・ジョンソンが躊躇している間に,幾分お調子者の役者の1人,ウイリアム・シェイクスピアが自分が作者だと挨拶してしまいます。
 つまり,実際のシェークスピアはオックスフォード伯であり,シェイクスピアとして知られた男はタダの役者であるという通説を採用し,それを前提にエリザベス1世時代のお家騒動を描いたのがこの作品です。
 最後にまたデレク・ジャコビが登場して現代に戻って終わるこの作品,時代がポンポンと飛んで,誰が誰の若い時であるかを理解するのがなかなか難しく,ある程度予備知識が必要な映画だと思います。
 見終わって結構面白かったじゃないかと思ったのですが,しかし疑問が残りました。「どこが歴史ミステリーなんだ?」 この映画に謎解きは全くありません。普通の「歴史もの」なんです。
 また,洋画DVDは日本語吹き替え版が付いているのが普通ですが,このDVDにはありません。英語版に日本語字幕がついている版しか入っていないのです。最近は日本語版で映画を見るのが常で,日本語字幕付きの英語版を見るのは久しぶりでしたが,それはそれで結構でした。
 この作品の監督がエメリッヒだということを見終わってから知って,ちょっとびっくりしました。エメリッヒ監督といえば,残念だったハリウッド版「ゴジラ」,「スターゲート」「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」など,CG特撮を駆使した近未来SFが頭に浮かび,このような歴史物を撮ったというのが意外でした。しかしこのDVDにはメイキングが付いており,それを見ると,この映画も相当CGを使っているのが分かります。当時のロンドンの俯瞰シーンはCG以外には無いと思いますが,本物の城で撮影しているのかと思うシーンでもCGを使っていて,それが俳優の演技と全く違和感無く出来上がっているのが,さすがにエメリッヒ監督作品だと思いました。近未来SFで自在にCGを使いこなすエメリッヒ作品ならではといえるのかもしれません。

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