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2013/07/09

放送局はテレビ画面をネットに奪取される〜パナソニックのビエラCM放映拒否をめぐって

Tvcm パナソニックのネットテレビ,スマートビエラのコマーシャル放映を,民放各局が拒否した件が話題になっています。そもそも大スポンサーであるパナソニックのCMを民放が放映拒否するというのが信じられないのですが,ついにパナソニックはYouTubeの公式アカウントでこのCMを流しました。まあ,パナソニックの公式アカウントには最近のCMがたくさん上がっていますから,単にその一環として流しているという事だとは思います。
 そのCMを見ると,たしかに「テレビ放送が写りますよ」というコマーシャルではなく,大画面テレビがネット端末になる様を表現しています。放送局がテレビ画面をネットに乗っ取られる様を描いたといってもいいものです。
 もう8年も前の事になりますが,このブログで,「放送局に将来はあるか?」という記事を書いた事があります。「テレビ放送がネットに取って代わられる日が来るだろう」という趣旨の記事です。このコマーシャルを見ていると,その記事を思い出します。今回の騒動をみると,テレビ局はそんな将来を予感して,このCMを忌諱しているように思えてきます。
 今回のCMは,ネットを扱えない人にとってはほとんど関係のないCMです。その意味では,一般的なテレビ放送で流すよりも,YouTubeで流す方が効率的と言えそうです。YouTubeを楽しむ層が買うべきテレビのCMなのですからね。莫大な放映料をテレビ局に払わずに,パナソニックは効果的な宣伝をしたと言っていいように思います。
 将来のテレビ画面というのは,このCMのようなネットが映される時代になるのでしょうね。ドラマでも,ニュースでも,ドキュメンタリーでも,映画でも,お笑いでも,テレビ局を経由せずに制作プロダクションから流される事になるでしょう。テレビ局に変わって,これらを束ねるネット局ができるのかもしれませんね。実際,サザンやパフュームや福山雅治などが所属する大手プロダクション アミューズなどは,所属する佐藤健などが出演するネット上の定期動画放送を行っています。
 ただ,これらのコンテンツを大画面で家族で一緒に見る必要性というのは,そんな時代でもあるのでしょうか? 映画などのスペクタクルは大画面で見た方がいいかもしれませんが,遠くの大画面と近くの小画面は,見る者にとって同じ様な視野で見えるものかもしれず,大画面テレビの必要性というのも疑問に思っています。実際,同じ映画DVDを40型程度の居間のテレビで見て,さらに13型モニタを持つMacBookで見ると,MacBookで見る方が迫力があると思った経験があります。
 4Kテレビというのは,以前このブログでもアップした様に,大画面テレビを小さな部屋に置く為の手段と言えるのですが,そんなテレビを,一家に一台,欲しいという時代が来るのかどうか,ちょっと疑問に思っています。
 全員B型の我が家では,大きなテレビをみんなで見るのではなく,居間の机の上にせいぜい大きくても15型くらいの個人用のテレビなりパソコンなりのモニタを置き,個人個人別々のものを見ていて,だれかが「この番組,面白いから見てごらん」などと言った時に「どれどれ」と各人が自分のモニタをそれにあわせるという状況が,むしろ頭に浮かびます。
 もちろん,独身者が大画面テレビを独占するというのは,ちょっと魅力的ですけれどもね。

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