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2013/10/28

日本語の文章に英単語を混ぜるのは,カッコつけている為か?

Compliance 最近あるコラムで見た記事中のフレーズ,『「グローバル」だとか「コンプライアンス」とか,日本語で言った方が意味通じるだろう』。時々現れる「無理して英語を使ってカッコつけて・・・」という記事ですが,本当にそうでしょうか?
 たとえば「グローバル」という英単語は,その意味としては「球状の, 球形の,地球儀の,天球儀の,地球上の, 世界的な,範囲の広い, 全体的な, 全面的な, 包括的な,世界的な」という事になります。しかし日本語で「グローバル」といえば,「世界的な」という意味しかないと言っていいでしょう。また「コンプライアンス」という英単語は,「(追従的な)すなおさ,卑屈. 協力;服従,法令遵守」という意味ですが,日本語で「コンプライアンス」といえば,「法令遵守」という意味しかまずありえません。これらの言葉は,英語の多様な意味のなかから,日本語の中で使用する独特の意味が選択され,その意味で日本語の文脈として使われているわけです。もはやこれらの言葉は,英語というより日本語の専門用語と言っていいでしょう。これらの言葉について「英語で言うのはヤメろ」というのは,野球を知らない人が「ストライク」の意味が分からないから,これを「正球と言え」,楽器を知らない人が「ギター」を「六絃琴と言え」と言っているようなものです。
 はっきり言って「コンプライアンアス」という言葉は,会社で繰り返して行われるコンプライアンス教育のため,「コンプライ」まで聞いてもそのイメージが頭の中に現れる言葉で,単語として翻訳して理解しているのではなく,それはもう聞いただけでイメージとして現れる言葉です。「グローバル」も,それを聞けば地球のイメージが頭の中に浮かんでくるのです。これはもはや英語ではありません。
 実際のところはじめに書いた様な意見は,そのような言葉を普通に英語だと思っている人の意見だと思われます。英語だと思って,そもそもこれらの言葉を聞いてカッコつけていると思うのは,これらの言葉を日常使っていない人でしょう。
 「英語を使いすぎる」という意見は,新聞の投書欄などでよく見かけるのですが,IT関係の用語の使用について言っている事が多い様に感じます。しかしそんなIT用語は,「グローバル」とか「コンプライアンス」と同じ様に,ある分野の専門用語です。その専門分野外の人がこれらの言葉を「わからない」というのは当然ですが,これを日本語に変えたからといって分かるという物ではありません。何しろ専門用語なんですから。だいたい「コンプライアンス」を「法令遵守」と言って,イメージがわきますか? 
 ただし,そんな専門外の人に,グローバルだのコンプライアンスだのという言葉を使うのは,気配りが足りないという事だとは思いますね。世に言う「外国語まじりの文章や話は分かりにくいからやめろ」という意見は,「専門用語をそのまま使うな」という意味である事が多く,外来語の多用とは関係ない事だと思います。専門用語なら,日本語で言い換えても分からないんですから。むしろ,「専門用語を使う時は,噛み砕いて説明を」という事なのです。

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