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2014/02/28

クラウド時代 迷う任天堂?

Wii 「クラウド時代 迷う任天堂」という記事が,日経新聞に載っていました。
 2014年3月期,3期連続の営業赤字となる任天堂とSONYを比較し,従来のハードとそれに搭載するソフト販売が主流の任天堂と,今夏から米国でゲームのクラウド配信を始め,将来は手元の端末でクラウド上のコンピュータを動かすようになり,「将来はゲーム機そのものが必要なくなるだろう」というSONY。
 記事では,任天堂は過去の成功体験が足かせとなっているとして,両者の違いを述べています。
 しかしながら,端末の向こうの事は余りゲームユーザーには関係無いんですよね。自分の端末の画像がクラウドコンピューターから来ようが,自分のゲーム機のソフトから来ようが,ゲームを行っているユーザーには関係無い。要するに面白いゲームができればいいんです。クラウド対応の強弱というのは,任天堂不振の根本的な原因では無いのではないかと思います。
 その昔ゲーム機は,同時代のパソコンよりも画像表示において圧倒的に強力なコンピューターでした。ところが現在,スマホも携帯ゲーム機と遜色無い性能を持つ様になり,スマホでゲームができる様になりました。そこでスマホにゲームが配信される様になったわけです。スマホから携帯機能を除いた大型版であるタブレット端末というのもあって,ドラクエ10でさえもタブレットで遊べる様になったのです。
 それならば,なにもスマホやタブレットの他に,モバイルゲーム機を持って外出する必要は無いわけです。スマホやタブレットでそこそこ面白くゲームができるのならば,それで十分という事になります。スマホやタブレットでゲームができるのならば,なにも家に据え置き型のゲーム機を置く必要もありません。
 SONYのいう「将来はゲーム機そのものが必要なくなるだろう」とうのは,将来ではなく,正に今起こっている事なのです。ゲーム機の衰退は,構造的なもので,クラウドがどうのネット対応がどうのという問題ではないと思います。
 もちろん,スマホやタブレットでは満足しないコアなゲーマーという人達がいます。そんな人達に対しても,任天堂は満足を与えていないようです。日経の記事によると,現在のところ任天堂Wii Uの販売台数が280万台。SONYのプレステ4が,アメリカでの先行発売だけで530万台という差。どうせ据え置き機はコアなゲーマーにしか売れないのならば,ネット対応が不十分でコンピューターとしてのスペックが程々のWii Uではダメで,スペックも向上させ,スマホとの連携やネットを通じた友人との交流機能が充実しているプレステ4の方がコアなゲーマーにははるかに魅力的でしょう。
 まあ結局の所,ゲームはなによりもゲームそのものが面白い事が一番。ハードを売りたければ,コアなゲーマーというのもバカにできないくらいいるわけですから,そんな人達用にきわめて高性能・高機能のハードを発売するというのが今風のやり方ではないかと思います。

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