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2014/08/05

新聞とネットニュース

Newspaper 新聞社の団体,日本新聞協会の白石興二郎会長が,自民,公明両党の与党税制協議会が7月29日に開いた消費税の軽減税率制度をめぐるヒアリングで,税率10%への引き上げ時に,新聞・出版物に5%の軽減税率を適用するよう要望したという話がありました。
 これは「新聞は日本人の知識水準の維持や向上,文化の発展,民主主義社会を守る重要な必需品である」という事に基づいている発言だという話で,まあそれに付いても意見があるわけですが,それはそれとして,そんな報道に対して,「紙の新聞は要らない」という発言がネット上の至る所に見受けられます。
 それは広い意味で,新聞の様な旧メディアは要らないという意味で言っているのかと思ったら,本当に,媒体としての紙は要らないという意味でだけで言っている人がいるんですね。
 これはちょっと驚きです。記事の書いてある媒体が紙かディスプレイかなんて,新聞が灰色のざら紙から白い上質紙に変わった程度の変化でしかありません。そもそも,電子新聞という,紙の新聞記事をそのままでディスプレイで読む事のできるものもあるんですから。紙かディスプレイかなんて,ほとんど意味のある違いではなく,区別する必要さえないものと思っています。
 ニュースメディアの変化というのは,旧メディアからネットニュースへの変化という事こそ重要です。この変化の本質は,個人や,きわめて少人数の意見を同じくする人のグループが,記事を発信できる様になったという変化です。紙を発行しないネットニュースでも,編集長的な人が様々なソースをまとめて記事にする様なシステムをとっていたのでは,旧来の新聞と何ら変わる所がありません。単に記事が紙に印刷されるかディスプレイ上に現れるかの違いだけです。
 さてそんな個人による発信への変化により,記事は独善的になりがちになります。むしろその個人の意見を述べた物になります。もちろん従来の新聞だって,事実のみを記述した物ではありません。事実のみを述べる事はほとんど不可能ではないでしょうか? 事件の事実のみを書いたとしても,「その部屋にはアニメのシーンの絵が飾ってあった」と言ったとたんに,読者にはある思いが生まれ,それに対して反発や「やっぱりね」という気持ちが生まれます。事実のみを書いても「てにをは」の選び方一つで思想を表す事ができる事もあります。しかし新聞は幾分かでも客観的であろうとする部分がありますが,ネットニュースはまさに個人意見の発露の場です。
 したがってネットニュースでは,同じ事件や事象に対して,正に百花繚乱,様々な意見がネット上を駆け回ります。だから昔の様に,読者はマスメディアが流す情報をひたすら信じる,または考えもなく共感するという事ができません。読者にも思索を強要する,少なくとも百花繚乱の意見の中から自分の考えを選択せざるを得ないのがネットニュースの時代です。
 一つ一つの事件や事象に対して自分自身の意見を持つというのが”しんどい”と思う人はどうしたらいいのか。簡単な方法があります。いわゆる右翼か左翼になればいいのです。これらの人々は一般的に言って,その事件や事象に対して自分の意見を思索するのではなくて,「それに対する右翼らしい意見は何だろう」とか「左翼らしい意見は何だろう」と考えて意見を作り上げる人達です。そうするのが実に簡便で深く考える必要のない方法です。一種の生活の知恵ですね。最近のネトウヨの増殖などは,そんな事から説明できそうです。
 とにかくそんなわけで,旧メディアである新聞とネットニュースというのは性格が根本的に違う物で,共存可能なメディアであり,ネットニュースだけが存在していいというものではないと思っています。
 そもそも,ネットニュースは「新聞記事の批判」的な物が多く,どなたかが言っていた様に「新聞に寄生している」という存在であるのは否めません。

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