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2015/06/15

元少年Aが出版した書籍「絶歌」について

Zekka 14歳の時に「酒鬼薔薇聖斗」事件を起こした元少年A。32歳になった彼が「絶歌」という本を出版しました。それに対し,テレビやネット上に賛否両論が溢れています。
 この本は未読だし,考えもまとまっていないので,自分の中の整理のためにも,箇条書きで意見を書いてみます。

1.元少年がこの事件で商売してはいけない。ネットで公開する方法もあっただろうとコメントされた方がいましたが,私もそう思います。元少年はこの本の印税を遺族の方への賠償に使うと言っているそうですが,ぜひそうしてもらいたい。

2.裁判を受け,判決を受け,刑期を勤め上げた元少年に対して,今も許せない,またはそれじゃあ自殺しろと言っているのと同じじゃないかと思うようなコメントがネット上で散見されるが,私はそっちの人の方が心配です。
  10代の犯罪者の再犯率は,20代以上の犯罪者の半分だと聞いたこともあり(歳をとった犯罪者程再犯率は高くなるらしい),10代の頃の不安定な精神状況や性的衝動というのは,今思い返すと覚えが無いこともなく(当時の日記などを読むと,あの時はなんでこんな風に考えていたんだろうと思ったりする),元少年が成人した今,その気持ちが少年だった当時と変わっているであろう事は十分考えられる事です。
  これは少年法の議論にも関係する事だと思うのですが,10代の頃の特別の感情というのを当時持っていなかった,または持っていたが成人した今に至ってもそれに気づいていない,または気づいていても自分はそんな感情のなかでも犯罪を犯さなかったという変な自信がある・・・そんな人が多すぎるように感じます。

3.元少年によって当時殺害されたのは2人。一人の親御さんは今回の出版に対して「裏切られた。回収を望む」と言っておられる。もう一人の親御さんも同じ気持ちなのだろうか?と思っていたが,あるサイトの記事にその事が言及されていて,もう一人の親御さんは必ずしも出版に大反対している訳ではないらしい。私も,そのもう一人の親御さんのように,この本の社会的な価値を認める方に傾いている一人です。上の2項目に書いた様な点で,少なくとも少年法の議論に対して参考になる資料ではあると思っています。
  一方,元中学校の先生で,教育評論家の尾木さんが言う様に,「専門家が読めばとても参考になるだろうが,私が読むと残忍な事件を認めてしまいそうで,加害者本人が書いた本は読めない」とうのもよくわかるし,私自身にもそんな気持ちがあります。

 私自身考えがまとまっておらず,取り留めない話になってしまいました。某テレビ番組の中で,松本人志が「被害者のお父さんがここまで言うなら僕は読まない」と発言し,出演していた坂上忍も同意していましたが,確かにそんな気持ちもあります。

(上の写真はアマゾン書店から拝借した本の表紙ですが,現在アマゾン書店自身ではこの本を扱っていない様です。何日か前,ほんのわずかな時間だけ1620円でアマゾン書店で販売されていたのですが,既にアマゾン分を売り切ってしまったのか,あるいは販売に反対している被害者の親族に配慮したのか,現在では売っていません。代わりにアマゾン書店のサイトに古本屋さんが何件もマーケットプレイスという形で店を出していて,そこで扱っています。ところが,まだ書店で1620円で平積みされているというのに,なんと古本扱いで3000円近い価格で売っているのです。なんだかな〜という気がしています。)

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