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2016/04/13

横浜市綱島の菖蒲園

Shobuen

 知人宅へ行くために東横線を横浜市の綱島駅で降りて,鶴見行きの臨港バスに乗り換えます。綱島街道を走って鶴見川を大綱橋で渡り,しばらくして左折するのですが,左折したところ気になる停留所があります。「菖蒲園前」という停留所です。左折するT字交差点も「菖蒲園前」という名前が付いています。
 この「菖蒲園」というのは,このバスに乗るたびに気になっていました。
 菖蒲園前という交差点とバス停があるからには,近くに菖蒲園があるのだろうという事で地図を調べたのですが,きちんと「菖蒲園」という名の施設はありません。しかしバス停の前に「樽町しょうぶ公園」という公園があります。しかしこれはどう見ても菖蒲園というイメージのものではなく,滑り台やブランコや砂場や鉄棒がある,子ども用の普通の住宅地にある広めの公園です。
 ということで,「綱島 菖蒲園」でネット検索してみると,出てきました。どうやら菖蒲園は,この付近にかつてあったというものだったのです。
 東急電鉄が沿線観光施設として大倉山の梅林などと共に作ったのが,この「菖蒲園」です。昭和8年(1933)に開園。水田4000平米に5万株のショウブが植えられていたそうですが,3年で閉園してしまったそうです。
 なるほど,その跡が「樽町しょうぶ公園」なんだ・・・と思っていました。ところが,どうもそうじゃないらしいのです。
 以前もこのブログで,横浜市がネット上で公開している「横浜市三千分一地形図」を紹介した事がありますが,そのシリーズのこの辺りの古い地図として昭和15年版というのがあります。菖蒲園の閉演は昭和11年頃のはずですから,この地図が出版された時点ではすでに閉園していたわけですが,それらしい鍵形の池が見て取れます。その手前に小さな池があり,小さな橋もあったようです。ちょうど菖蒲園前交差点の辺りです。しかし現在の樽町しょうぶ公園の道を挟んで反対側です。
 地図上には「菖蒲園」の記載はありません。しかしいかにもそれらしく,また辺りは他に田んぼしかないようですから,まずこれで間違いないのではないかと思います。この場所は,いまでは三菱自動車の販売店になっています。
 菖蒲園の菖蒲というのは花ショウブの事でしょうから,その花の時期は梅雨の頃で,近々この辺で菖蒲見物ができるかと思っていましたが,それはかなわないようです。

<追 伸>
 綱島から一つ目,大倉山駅の名前の元になった大倉精神文化研究所が連載している「港北区の歴史と文化」という文章の中に,菖蒲園についての言及を見つけました
 これによると,菖蒲園の場所は現在の樽町しょうぶ公園の道を挟んだ北側の樽町二丁目としていますので,場所的には地図の鍵形の池の位置で間違いないと思います。
 また,東急の社内報には,昭和12年にも開園した事が示されているという事で,昭和13年の鶴見川大洪水の被害により閉園したのだろうという推測も記載されており,興味深いです。

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