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2016/11/20

ネット書店は中小出版社の味方?

Honto 先日,リアル書店の話を書きましたが,今日はネット書店の話をします。
 最近,別の本を探していて,我が家の本棚から横溝正史の「蝶々殺人事件」を発見しました。横溝正史作品といえば,角川文庫版というのが普通です。それが我が家にあったのは,春陽堂の春陽文庫版なのです。
 これを買ったときの状況を思い出します。私が高校生~大学生の時,角川文庫から八つ墓村を初めとする作品が刊行され始め,それをむさぼるように読んでいきました。角川文庫版の横溝作品は,最終的には全100巻に達したと思います。早川書房のクリスティー文庫に等しい巻数ですね。とにかく出版される毎に一巻一巻あっという間に読んでしまい,「次はまだか」という状態でした。それがある時,書店で別の出版社から刊行された横溝作品があるのに気づきました。それが春陽堂から発行された春陽文庫でした。
 こっちにもあったんだという事で,大宣伝と共に毎月発行される角川文庫版の合間を縫って,ひっそりと書店に置かれている春陽文庫も追いかけるようになりました。表紙の統一という事もあり,同じタイトルが後に角川文庫で刊行されるごとに,春陽堂版を角川版に置き換えていきました。そのため,我が家の書棚では今ではほとんど角川版に置き換わっているはずですが,「蝶々殺人事件」はどういうわけか例外的に春陽文庫版が残っていたわけです。
 最近書店へ行っても,春陽文庫は見かけなくなりました。私はてっきり春陽堂がなくなってしまったのではないかと思っていたのですが,アマゾン書店のサイトで「春陽文庫」を検索すると,20頁にわたって本が出てきます。アマゾンマーケットプレイスの古本もありますが新刊もあるようで,春陽文庫は生きているようです。
 書店ではまず見かけない春陽文庫ですが,アマゾンでは立派に取り扱われています。ただ絶版が多く,蝶々殺人事件などは古本として1000円近い結構な値段がついています。
 絶版ではないのに書店では見かけない本も,確実に販売している。それがネット書店です。おそらく書店での扱いが少ない春陽堂にとって,ネット書店様様ではないかと想像します。

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