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2017/07/25

小島正樹の「浜中刑事の迷走と幸運」

Meisoutokoun

 先日紹介した小島正樹の「浜中刑事の妄想と檄運」が中編2本から成る中編集だったのに対して,浜中刑事シリーズ第2弾である「浜中刑事の迷走と幸運」は長編作品です。
 最初にフリースクールの生徒,里優馬による暴力教師の刺殺が描かれるという到叙作品であることは前2作の中編と同じです。しかし,塀で囲まれ,一種の大きな密室であるフリースクール,その中で発見される暴力教師の死体,最初に犯行が描かれ犯人は塀の外には出られないフリースクールの生徒であるにもかかわらず,フリースクールから遠く離れた塀の外で凶器が発見される不思議。しかも里優馬が刺殺したはずの暴力教師の刺創には生体反応がなかった。つまり里優馬が刺した時には既に暴力教師は死んでいたのです。そしてフリースクールの別の教師の失踪事件とフリースクール自身の闇。悪い者が罰せられ,里優馬がラストで漏らす言葉,「刑事さん達が事件を担当してくれた。僕にはそれが幸運でした。」という言葉が示す様に,一種のハッピーエンドで事件は解決します。
 このシリーズ,題名に浜中刑事の名前が入っていますが,探偵としての手腕は相棒の先輩,夏木大介刑事の方が上らしい。少なくともこの作品では夏木の名探偵ぶりが目立ちます。それでも浜中のおかげだと言ってくれる夏木先輩。いいコンビですね。

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