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2003/12/27

アメリカ牛のBSE,その後

 25日に引き続き,その後のアメリカBSEの話です。
 日本では,前回の狂牛病騒動と異なり,今のところ,牛肉食品の売れ行きは変わらないらしいです。前にも書いたように,一度大騒動を経験している日本人は,今回は二度目で慣れっこになってしまったのか? 人にうつったときのクロイツフェルト・ヤコブ病の潜伏期間が10年もあるといわれ,今現在,目の前で人が感染していくのがわからないので,あまり実感がないのかもしれません。私などは,それだからこそ,不気味で恐ろしいと思うのですがね。英国では,1984-1986年頃,牛にBSEが発生して,1994-1996年頃,人にクロイツフェルト・ヤコブ病が発生しだしたといいます。今,クロイツフェルト・ヤコブ病にかかった人がいないとしても,10年後に発病しないとは限らないじゃないですか。まあ,あまり恐怖心をあおるのも,本意ではありませんが・・・。
 今回,狂牛病を気にしない人が多い一方で,日本産豚肉の価格は,高騰しているらしいです。便乗値上げ?
 アメリカの農務省は,BSE感染牛でも,病原体が蓄積しやすい脳などの危険部位を取り除けば,肉を食べても安全という見解を示したそうです。前回の日本の狂牛病騒ぎのときには,感染牛解体の際に,危険部位が安全部位に微量飛び散る事からの感染も心配されたほどなのに,そういうことは考えていないらしいです。また,BSEについてはわかっていない部分が多く,いくらアメリカの農務省でも,そんな確かなことはいえないと思うのですがねぇ。肉を食べても安全ということは,確率的にいえるだけで(安全である確率が大きい),ほんとうに100%安全とは,誰もいえないと思います。
 日本はアメリカに対し,全頭検査を要求するといっていたのが,最近は全頭検査なしの輸入解禁もありうるなどと,後退しているようです。そんないい加減な対応では,国民の不安が解消できず,かえってアメリカ牛離れが進むんじゃないかとも思います。アメリカは,輸出再開を狙って,禁輸措置をとった日本に圧力をかけてくるでしょうが,それは,目先のことを考えるあまり,かえってアメリカ牛の消費離れを促すような,愚かな行為です。

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<BSE>「価格より安全」を重視 早期再開へ圧力も 日本という国は、その資源のほとんどを海外に依存しているので、今回のような海外の出来事(米ワシントン州で、BS... [続きを読む]

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