本はなくなるのか?
昨日に続き,本についての話題です。
小説をネットからダウンロードして,パソコンで読む時代がきています(たとえばここ)。それに関連して,将来,本というものがなくなるかどうかという議論が,いろいろなところで行われています。
たいていの場合,本は将来的にもなくならないという意見が多いように見受けられます。私も以前は,そう考えていました。未来の社会では,家庭用印刷製本機がネットにつながり,読みたい作品をネットから手に入れて,印刷製本機によって,単行本サイズでも,新書版サイズでも,文庫本サイズでも,さらに新聞サイズでも,好きな形で本が自宅で作れるようになるということを夢見たことがあります。
果たしてそうか? いまでは私は,本はなくなるかもしれないと思っています。
現在のディスプレーは,確かに長い間文字を読み続けているには不向きです。ディスプレーは,ブラウン管にしろ液晶にしろ,光っているのです。どうも,光っているというのが,目にやさしくないように感じます。しかし,もし光らないディスプレーができたら,たとえば,まるで紙のような感触の柔らかな素材の上に,インクのような文字が現われるディスプレーができたら,それは本に取って代わるかもしれないと思うのです。実際,折り曲げられる素材の上に,インクのようなもので文字を現す技術というのは,すでに開発されています(このサイトやこのサイトを参照)。
家庭用印刷製本機ができるのか,紙のようなディスプレーが一般化するのか・・・。どっちも欲しい気がします。
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