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2004/01/26

紙幣ばら撒き事件

 12月23日の名古屋テレビ塔で,一ドル札と旧100円札合わせて9000枚をばら撒いたという事件がおきました。
 25日付け毎日新聞によると,これを行った人は,元銀行員で,そのときはインターネット上の短期的な株取引で利ざやを稼ぐディトレーダーだったということです。具体的には,破綻した足利銀行系列のあしぎんフィナンシャルグループ株を破綻直後に買い,値上がりしたところで売った儲けだったそうです。紙幣をばら撒いた動機は,「市場から利益をもぎ取るだけで,世間に何のプラスも生み出していない。この世界に自分がいてもいなくても同じだと思うと,たまらない気持ちになった」からだということです。
 やはり実際に儲けている人の中にも,そんな気持ちになる人がいるんですね。私は常日頃,儲かるけれど社会的になんら貢献していない職業なんて,何が面白いんだろうと思っていたんです。余技や趣味としてやるならいいんです。でも,以前,ディトレーダーの生活のドキュメントをTVでやっているのを見て,自分のメインの仕事として,そんな仕事を選ぶというのが,私には理解できませんでした。職業に貴賎は無いといいますが,それはうそです。いろいろな意味で,社会に貢献する職業が尊いのです。もちろんディトレーダーは違法ではありませんし,社会にマイナスを与えることは無いかもしれませんが,むなしい職業の中には,逆に社会にマイナスを与える詐欺まがいの商法,商売もあります。それに従事して,自分を養っている人は,一生それを続けるつもりなのでしょうか?いつかはそこから抜け出して,そこで儲けた資金で,社会に対してプラスに関わる事業とかを,始めようと考えているのでしょうか?考えているんでしょうね。そうでなければ,空しくてやっていけないでしょう。

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