京都府で,鶏の大量死発生
京都府の採卵養鶏場で,大量のニワトリが死んでいたことがわかり,鶏インフルエンザの疑いがもたれています。18日に101羽,19日に118羽,20日に1043羽,その後も1000~2000羽の死亡が続き,27日には7000羽が死亡したとの事です。
問題は,そのような異常な死亡が続いているのに,20日以降も卵を出荷し,また1万5000羽以上のニワトリを生きたまま出荷していることで,卵などは既に消費者の手に渡っているといいます。鶏インフルエンザが毎日のように報道されている中で,ニワトリの異常な死亡を届けることなく,卵や,生きたニワトリさえ出荷していたことは,もう犯罪と言ってもいいんではないですか。今回の事件が明るみに出たのは,内部告発を思わせる,府への匿名電話だったといいます。
ニワトリはすさまじい勢いで死亡していますが,これまでのところ,従業員や出入りの人々への感染はないとのことで,人が鶏インフルエンザにかかりにくいのは確かなようです。しかし,油断していると,とんだしっぺ返しをこうむります。ひとたび人に免疫のないインフルエンザに変質して人が罹った場合,今度は人の間ですさまじい勢いで感染が広がることが予想されるので,鶏間での感染で済んでいるうちに,早急に手を打つ必要があります。そのことがわかっていながら,ニワトリの死亡を隠して出荷する行為は,この業者だけでなく,業界全体の信用を失墜させるものです。さらに,日本の食の安全に,疑問を抱かせる行為です。
| 固定リンク
« 落っこちるポケット | トップページ | オウム裁判 »
コメント