豚もインフルエンザ
先日,このWEBLOGで,牛や鶏のように,変な感染症にかからないよう,「きれい好きの豚さんにはがんばってもらいたい」と書いたら,次のようなニュースが飛び込んできました。
このほど,ベトナムハノイ近郊の,鳥インフルエンザ感染地域で採取した複数の豚の鼻腔粘膜から,鳥インフルエンザウイルスが検出されたそうです。今のところ,感染したのか単に付着していただけなのかは不明で,確認を急いでいるということで,ウイルスに対する抗体が増えていれば感染と判断されるとのことです。
豚は,鳥のものだけでなく,人のインフルエンザにも感染するので,もし両方のウイルスに感染すれば、遺伝子が交じり合って,人に感染する新型ウイルスになって,爆発的な流行につながるおそれがあるというのが恐ろしいところです。
まあ,インフルエンザ菌は熱で死滅し,また豚も鶏も,虫がいるからというので生で食さずに,よく加熱して食べるのが普通ですから,食品としての豚肉,鶏肉から人に感染することは無く,牛丼に代わる豚丼を食べるときも心配する必要はないんでしょうが,生きた豚や鶏,生の豚肉や鶏肉を扱った場合が危険です。(豚については,本当に感染かどうか,未だ検査段階とのことですが。) たしかベトナムの死者は,結婚式の鳥肉料理をしていて,鶏インフルエンザにかかったといわれています。
牛肉の多くが輸入されていて,その産地が米国や豪州であることは,常識としてというよりもTVCMなどを通じて知っていました。しかし,鶏肉の多くがタイから輸入されていることは,今回の鶏インフルエンザ騒動で報道されるまで知りませんでした。中国からはいろいろなものを輸入しているので,鶏肉の中国からの輸入はあるだろうなと,うすうす思っていたのですが,その二国で22%のシェアがあり,加工品に至っては,輸入量の98%をタイと中国で占めているという事は知りませんでした。
じゃあ豚肉はというと,まだ豚の感染について,大ニュースになっていないので報道されていませんが,食肉の45%が輸入され,主要輸入元は米国,デンマーク,カナダだそうです。ついでにいうと,牛肉の46%が輸入品,鶏肉の48%が輸入品だということです(このサイト参照)。豚肉の輸入元はアジアではない様ですから,豚から鶏インフルエンザが日本に持ち込まれるということは無いんでしょうね。(日本でも,渡り鳥に起因すると疑われる鶏インフルエンザが,既に発生しているわけですが・・・)
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