イラク邦人誘拐,人質解放へ向かうか?
イラク邦人人質解放を,犯人側が発表しました。
直接犯人側と接触できないものの,政府,NPO,個人を含め,インターネット,ビラ,アルジャジーラ放送,イスラム指導者,ヨルダンなどのイスラム有力政府,現地部族有力者など,様々な手段,ルートでの犯人側への説得が,功を奏したのでしょう。
しかし,同時期に誘拐された韓国人宣教師らの証言から,犯人は同一と思われること,宣教師らが3万ドルを支払って解放されたのが本当ならば,今回の解放にも,何らかの支払いがなされるのではないかということが,頭を掠めてしまいます。
犯人側の声明に,「拘束した日本人3人についての日本政府のコメントを聞いたが、日本国民の気持ちを尊重する意図が全く感じられない。」というのがありました。日本政府が自衛隊撤退を拒否したことをさしているのだと思いますが,朝日,読売,毎日の各紙の社説,インターネット上の個人サイトやBLOGサイトを見る限り,自衛隊の撤退は反対,人質救出には努力せよという意見が,日本国内の主流のような気がしますがねぇ。犯人側の認識とは違っているようです。さらに声明は,「人質の日本人たちがイラク国民を応援していることを評価して解放する」という一節がありますが,イラクに派遣されている自衛隊を含む各国の軍隊も政府も(アメリカ政府はどうだかわかりませんが),イラク国民を支援していないところはないと思いますがねぇ。そもそも,今回の自衛隊の派遣は,台風や地震などの災害後の復旧のために,日本国内で出動するのと同じで,本来災害復旧機材のみもっていけばいいところを,宿営地近くにロケット砲を打ち込んだり,今回の犯人のような武装勢力が居るもんだから,持っていきたくもない武器を持っていかなくてはならないのがわからないんだろうか(まあ,わからないんでしょうけどね)。
3月12日0時現在,未だ人質は解放されていません。最後まで予断を許しません。
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