回転遊具事故
大阪府高槻市の,大阪府住宅供給公社の管理する公園で,回転遊具のボルト穴に指を突っ込んだ児童2人が,指を切断する事故がおきました。本来ボルトが嵌っていた穴で,なぜかボルトが抜けてしまっていたものです。
遊具に限らず,ボルト類がはずされたり持ち去られたりすることはよくあることで(最近は,鉄の門扉まで持ち去られる事件が起こりましたが),メーカ責任という面からは,ボルトでなく,リベットなど,外れにくい方法を取れなかったのかということがあげられます。
住宅供給公社の責任としては,遊具の管理(ボルトの脱落発見など)がきちんとできる体制になっていたのか(遊具の定期的な点検,その際のチェックリストなどによる,ボルト脱落管理など)という点が上げられるでしょう。実際,点検はほとんど行われていなかったようです。
今回のような事故が起こると,上に書いたような責任追及が行われ,同種の遊具は使用禁止・撤去ということになります。それで,面白い遊びはどんどんなくなり,子供は危険予知の訓練もできないまま,大きくなるのです。絶対の安全などありえない世の中で,全国に同種の遊具がいくつ存在し,それぞれどのくらい使用され,どの程度の割合で事故が起こったのか,そして,どの程度の確率で事故が起こるとき,危険な遊具として撤去に値するのか,何らかの「決め」が必要と思います。また,撤去するのではなく,児童に対して,こんなことをしたらこんな怪我をするといった教育の方こそ,必要と思います。
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