アーチストが巨大CD会社誕生に反対?
8月5日に,ソニーミュージックエンターテインメントとドイツBMGが統合し,ソニーBMGミュージックエンターテインメントが発足しました。巨大CD会社の誕生によって,CD業界の寡占化が進んだことに対して,欧州のインディーズ系レコード会社連盟,アーティスト組合,小売業界が連名で反論書を公表するなど,インディーズ関係者は,これに反対しています。「新会社は統合効果を出すため,音楽家を多数切り捨てる合理化をするだろう」という点で反対している様です。
しかし,現在,音楽を発信するには,何もCDにたよる必要もなく,ネット上からいろいろな方法によって発表できるようになりつつあります。現状はまだ,音楽で収入を得るには,CD販売が主流なのでしょうが,だんだんそれも変わっていくでしょう。特にインディーズなどは,CDでなく,ネット配信の方が広く世の中に普及すると思われます。ネット配信は,大企業でも小企業でも,ひょっとしたら個人でも,ほとんど変わらないサービスを提供できる可能性があり,ネット配信が主流になれば,大企業が誕生したところで,アーチストにとってあまり関係ないといえるでしょう。そんなわけで,少なくとも,アーティストは,巨大CD会社の誕生に反対する理由は無いと思います。
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