ヤマト運輸,ゆうパックサービスを提訴
ヤマト運輸が,また官に噛み付きました。
9月28日,日本郵政公社がローソンでのゆうパックサービス実施の差し止めなどを求める訴えを東京地裁に起こしました。税制などで優遇措置を受けている公社が,民間が切り開いた市場で競争を仕掛けるのは不公平であり,また,手紙やはがきなどの独占事業で得た利益を元に競争しようとするのは,公正な競争にはならず,独占禁止法に違反するという言い分です。
ヤマト運輸は,全国で宅急便事業を展開するに当たり,当時の監督官庁である運輸省に噛み付き,そのサービス地域を拡大してきました。その背景には,世論の後押しがあったのですが,今回はどうでしょうか? 郵政公社のゆうパックが,宅急便より安いサービスであること,ローソンでの取り扱いで,さらにゆうパックが便利になることに,消費者は反対するのだろうか? ヤマト運輸も,新聞各紙に全面広告を出したりして,世論を味方につけようと努力していますが,今回は果たして,世論の賛同はえられるのか,ちょっと疑問です。ただ,ヤマト運輸の主張は,正しいと思うんですけどね。
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