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2004/09/20

エイベックス,コピーコントロール適用弾力化

 エイベックスといえば,先ごろ,松浦専務と依田会長兼社長が対立して,一時松浦専務が辞職することになりましたが,アーチストが松浦専務側についたために,結局松浦専務が復帰,依田会長兼社長が辞職して現在に至ります。松浦専務が復帰したとき,このBLOGで,「日本レコード協会会長も勤め,著作権問題についても積極的に活動し,いち早く自社のCDにコピーガードを採用した依田氏が辞職したことで,コピーガードが終焉に向かわないかなあ」という希望を書いたのですが(8月5日付けの記事),なんと,本当にそうなりそうです。
 エイベックスは,9月17日付けのプレスリリースで,「本年9月22日に発売するCDより、コピーコントロール機能を施すか否かについて商品ごとに弾力的に決定していくことといたします。」と発表しました。
 また,上述のBLOGの記事では,「i-podなどのデジタルプレーヤー時代に,これらプレーヤーに取り込めないCDを作って,時代に逆行するのではないかと思っています。」と書いたのですが,エイベックスのプレスリリースによれば,「これ(コピーコントロール運用の弾力化)は、著作権侵害行為に対する啓発活動が一定の成果を収められたことや、HDDミュージックプレーヤーなど新しい音楽の楽しみ方の広がりに対応していくためです。」といっています。この「音楽の楽しみ方の広がり」というのは,ディジタルミュージックプレーヤーの普及のことを指していて,パソコンに取り込めず,ディジタルミュージックプレーヤーで聞けないCDを売っている時代ではなくなったということです。私が希望していたとおりになりそうで,うれしい限りです。
 8月5日のBLOGの記事ではまた,コピーガード(エイベックスのプレスリリースでは,コピーコントロール(CCCD)といっており,それが正式の言い方なのでしょうね)について,「プロ野球の1リーグ制と同じで,ちょっと見にはレコード業界のためになりそうですが,結局将来的には音楽業界のためにならないと思います。」と書いたのですが,さて,プロ野球の方はどうなるのでしょうか? とりあえず来年は,どうやら1リーグ制にはならないようですが,新規参入の方はどうなるんでしょうねえ。

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