死刑は,一番重い罰なのか?
宅間死刑囚が,死刑確定から1年余りでの死刑執行されたことは,このBLOGに以前書きました。世界的には,死刑廃止は国連で採択され,多くの国がそれに批准している中,日本は批准しておらず,死刑執行が行われています。
今回の死刑囚は,自分自身で早期死刑を望み,遺族もそれを望んでいました。このような状況の中で,死刑が果たして本当に最も重い罰なのかという事を考えてしまいました。宅間死刑囚にとって,刑務所の中で生きる事の方が,つらいことだったかも知れず,死刑になったことで,つらい罰をうまく免れたといえるのかもしれません。宅間死刑囚だけでなく,世の中に夢も希望もなく,せつな的に凶悪な犯罪を犯し,情状を酌量されるような理由もない犯罪者は,自殺代わりの死刑としか思っていないことが多いのではないか? そうならば,死刑執行を待って生きていることこそ,重い罰なのではないかと思えてきます。
宅間死刑囚が被害者に謝罪の言葉を言っていないこと,宅間死刑囚の心がもう一つ解明されておらず,今回の死刑執行で事件全体がしりきれとんぼに終わってしまった事を考えても,死刑執行までもう少し時間があってもよかったのではないかと,時間がたつにつれて思えてきました。
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