« イラク英米人拉致被害者,2名殺害 | トップページ | ポケモン,まだまだ人気 »

2004/09/25

プロ野球,新規参入の仕組みが”?”

 「球団の新規参入について,来期からの新チームの参入をを視野に入れて,速やかに審査する」とNPBが確約し,それを選手会側が了承して,週末のストライキは回避されました。
 ストが回避され,来期の球団数が確保される見通しがたって,これで一安心という状態になってみると(まあ審査結果によりますが),なんとなく,新規球団が,いきなりトップリーグに参入するというプロ野球の仕組みが,サッカーに比べて「なんだかなあ~」と思えてきました。
 サッカーの場合,プロのJリーグだけでもJ1とJ2があり,新規参入はまずJ2に対して行われ,J1の下位2チームとの入れ替えによってのみトップリーグ,J1に上がることができます。
 それに引き換え,プロ野球の場合,そのような競争で打ち勝った結果のトップリーグ参加という仕組みができておらず,いきなりトップリーグへの参加を,試合結果ではなくチームとしての体裁(経営の継続性や健全性のほか,オーナーの人柄なども審査対象になるとか)を主眼に審査して決定するというのです。サッカーより歴史あるプロ野球ですが,古くからあるがゆえに近代的な仕組みが整っていないのですね。以前,「(サッカーや高校野球の)地元に密着したゲームやチームの人気を見ると,むしろ球団を増やして,日本中の各都市に,地元に密着したご当地チームがいることが,野球界全体の隆盛を招くような気がします」と書いたことがありますが,それを実現するためにも,常に新規参入を意識して,その際のトップリーグのレベル維持のために,下位チームの入れ替えなどを考慮に入れた組織改革を実現してほしいです。

 それにしても,最近のプロ野球の騒動を見て思うのは,プロ化の時に,プロ野球の仕組みを踏襲しなかったサッカーは,立派だったということです。また,かつて,J1のベルディーに「読売」の名前を冠することを要求した当時の渡辺氏(巨人軍の元オーナーです)に対し,当時の川淵チェアマンは,Jリーグのチームは地域に根ざしたチームであり,企業名を名乗ることは許されないと,断固として拒否したこともあります。プロ野球のコミッショナーとは大違いでした。

|

« イラク英米人拉致被害者,2名殺害 | トップページ | ポケモン,まだまだ人気 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: プロ野球,新規参入の仕組みが”?”:

« イラク英米人拉致被害者,2名殺害 | トップページ | ポケモン,まだまだ人気 »