アラブによるテロの輸出?
9月1日に起きたロシア北オセチア共和国での武装勢力による中学校占拠事件は,3日,ロシア軍との間で銃撃戦となり,犯人側が爆弾を爆発させて体育館の屋根の崩壊などを招いて,一説によると200人以上の子どもを含む死者を出しました。犯人の一部は,体育館から逃走し,付近で新たに子どもを人質にとって立てこもっているとも伝えられています。犯人は,チェチェン独立を求める武装集団と思われますが,死亡した武装メンバーのうち10人はアラブ出身ともいわれており,アルカイダとの関係も取り沙汰されています。
それが本当なら,アラブがテロの輸出をしているわけで,アフガン,イラクと続くアメリカのアラブ弾圧に,さらに根拠を与えてしまいます。
ロシアがチェチェンで何をやっているかに関わらず,そもそもテロというのは卑怯なやり方で,学校を占拠して子どもを人質にとるという巨大な誘拐ともいえる今回のテロは,卑怯な中でも卑劣な方法です。今回の事件は,一見,人質をとって自分達の要求を受け入れさせるという人質事件のように見えますが,実際のところ,子ども達は殺害目的で体育館に集められたと思われ,テロ以外の何物でもありません。チェチェンの一般の人々は,このような事を支持するのでしょうか?
ロシア飛行機爆破事件も自爆テロといわれ,今回も,腹に爆弾を巻いた自爆テロがあったようですが,テロで自爆するより,この先の人生の方が価値があると思うことのできないというのは,ある意味でかわいそうであわれです。
このほかの最近のテロ事件,9月4日,イラク北部キルクークの自爆テロ,8月31日,イスラエルベルシェバでのハマスによるバス2台爆破テロ,8月30日,イラク武装グループがでネパール人12人殺害,8月29日,アフガニスタンカブール中心部の旧タリバンによる爆弾テロなどなど,ここ1週間でこんなにテロが相次いでいるのです。しかもそれが,すべてイスラムとの関係の中でおきています。イスラム世界がそれだけ弾圧されているのか,イスラムは「生」だとか「人生」に価値を見出さない宗教なのか? 生きている今の人生の糧にならない宗教なんて,何なんでしょうね。
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