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2004/12/12

ファブリノゲン納入医療機関公表

 厚生労働省が10月9日に,C型肝炎ウイルス(HCV)が混入した血液製剤「フィブリノゲン」を納入した可能性のある医療機関名6916カ所を公表しました。HCVの危険性を除けるようになった94年以前にこれらの病院で血液製剤を投与された患者さんが,C型肝炎感染の可能性があるとの事ですが,メーカの三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字)によると,約30万人に投与されて,約1万人が肝炎になったと推定されるそうです。
 この公表以降,各地の病院や同省には不安を訴える人からの問い合わせが相次いだという事ですが,カルテなどが残っていなかったり,あっても調べるのに時間がかかったり,既に廃院になっているケースさえあり,さらに,リストにあっても,フィブリノゲンなど購入した覚えがないという病院もあって,現場では大混乱しているようです。
 もっと早く公表していれば,カルテが残っていないなどということもなく,患者さんにしても,投与されたかどうかが確実に分かったでしょう。後手後手に回ったための混乱ですが,患者さんにしてみれば,命に係わる問題です。適切な時期に公表しなかった厚生労働省の責任は大きいです。

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