米国産牛肉輸入再開
米国産牛肉の輸入再開に反対する人がいるかと思えば,輸入再開を歓迎し,さらに20ヶ月以下の牛肉のみの輸入再開の方向を,30ヶ月以下に拡大するよう要望する人々がいます。外食産業です。20ヶ月以下の牛肉だけでは,外食産業の需要をまかないきれないというのです。しかし,豪州産など,輸入許可されている牛肉は,価格が低迷しているといいます。牛肉全体の需要が少なくなっているからです。
専門家の間でも,BSEはわからないことが多く,現在取りうる最上の対策は,全頭検査だけという意見がある中で,米国産牛肉輸入が再開されて,需要は伸びていくのでしょうか?
20ヶ月以下の牛の全頭検査除外,米国産牛肉輸入解除は,安全だからではありません。検査しても,BSEに感染しているかどうかわからないからです。むしろ,わからないのならば,市場へ出すことを禁止するいうのが,正しい方向のような気さえしてきます。
アメリカへ行った人へのアンケートで,アメリカで牛肉を食べたか,またその時,躊躇したかを聞いたところ,過半数の人が躊躇しなかったと答えています。確かに,BSE→ヤコブ病発病は,潜伏期間が10年程だといわれており,「今さえよければ」と考える刹那的な現代人は,あまり米国産牛肉を食べることも躊躇しないかもしれませんね。
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