ソフトバンク登場
フジテレビとライブドアの抗争に,突如として,ソフトバンクが登場しました。
ニッポン放送-フジテレビとソフトバンクグループの投資会社ソフトバンク・インベストメント(SBI)の3社が,3月24日,ニッポン放送が保有するフジテレビ株(13.88%相当)をSBIに約5年間貸株することで合意したものです。これで,SBIがニッポン放送に取って代わってフジテレビの筆頭株主になり,ライブドアがニッポン放送を支配しても,全くフジテレビに影響を及ぼせなくなります。
これもかなり思い切った手段ですが,どうもSBIの今回の行動は,ソフトバンクの孫社長の了解の下でないこと,しかしソフトバンクはかつて,テレビ朝日を傘下に収めようとして株式の取得を狙っていたが失敗した経緯があり,放送業界に野心があるらしいこと,したがって,今回のSBIのフジ筆頭株主化で,フジテレビにとっては,単にライブドアがソフトバンクに取って代わっただけでであるかもしれないことなど,いったい本当にフジ-サンケイグループにとって,プラスになるのかどうかわかりません。また,ライブドアがニッポン放送に対し,重要資産を売却しないように求めていたことから,これに反するのは商法違反の可能性もあるなど,更に波乱が起こりそうです。
ライブドアとソフトバンクという役者は違っても,既存放送メディアに対するインターネット企業による支配につながるもので,いずれにしろ,時代はそっちのほうに動いているという感じはします。
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