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2005/04/14

鮎川哲也編「本格推理」シリーズ

 何か読む本はないかと本棚を探していたら,昔読んだ「本格推理<10>」という文庫本を見つけました。これは,短編本格推理小説を公募して,編集者である推理作家,鮎川哲也氏が選んだ作品を本にしたもので,確か13冊か15冊程,出ていたと思います。
 私は,このシリーズが好きで,全冊持っています。既成の作家でなく,素人の作品を集めたものですが,鮎川氏の眼鏡にかなったものだけに,おもしろい作品が多い。また,既成作家の作品で無いからだと思いますが,短編なのに,長編のような書き方,構成をとっているものが多いような気がします。おそらく,既成作家ならば,長編と短編では,書き方が違いますが,素人は短編でも長編と同じ気構えで書いているのだと思います。
 「本格推理<10>」には13編が収められていますが,その中でも,トンネルに入った列車が出口から出てくることなく,トンネル内で忽然と消えてしまうという謎を扱った,「夏の幻想」という作品が好きです。謎の不思議さ,解決の鮮やかさ,読後感のよさが魅力の作品です。
 鮎川哲也氏は,既に亡くなりましたが,同じ推理作家の二階堂黎人氏が後を継いで,「新本格推理」シリーズが今も続いています。

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