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2005/05/01

日本-北朝鮮戦,第3国で観客なしで実施か?

 国際サッカー連盟(FIFA)規律委員会は,6月8日の北朝鮮-日本戦は,北朝鮮・日本以外の第3国で,観客を入れないで行うことを決定しました。北朝鮮で行われた3月25日バーレーン戦,30日のイラン戦で,北朝鮮サポータがピッチにものを投げ入れたり,選手バスを取り囲んだりしたことに対する運営責任を認めたものですが,現状最終決定ではなく,北朝鮮が3日以内に上訴する権利を有するものです。第3国をどこにするかは,処分の最終決定後に選定されます。北朝鮮は,不公正な判定が引き起こしたものという態度を一貫してとっており,上訴するのは確実と思われますが,非を認めず,「不公正な判定が引き起こしたもの」と主張することそのものも,国際的には非難を浴びています。問題に対して自らの非を認めず,他人のせいにするというのは,共産主義国というより独裁政治をおこなっている国の常套手段で,このようなことを聞くたびに「またかよ」とうんざりしますが,国際的に通用しないと思っていないところが,世間知らずの独裁政権の限界を示しています。
 このサッカーの問題,日本代表に有利な気もしますが,日本のサポータも競技場に入れません。サポータといっていい知人によると,サポータの中では,飛行船を借り切って上空から観戦する案も出ているとか。まあ,ほら吹きの知人の言うことですから,あまりあてにはなりませんが。
 そうかと思えば,中国政府が北朝鮮からの脱出住民の強制送還など人権侵害をやめなければ,2008年の北京夏季五輪の中止,または開催地変更を国際オリンピック委員会(IOC)に要求するという決議案が,4月28日米下院に提出されました。こちらはおそらく決議されることはないとは思いますが,中国のやり方が国際標準とは異なっていることを表しています。まあ,アメリカのやり方が,国際標準といえないところもあるのですがねえ。

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