JR西日本を批判する側への批判
JR福知山線の脱線事故について,JR西日本だけでなく,JR西日本を批判する側への批判が行われるようになってきました。
先日の読売新聞記者の処分などもそうですが,TVに出演して,自社の批判をしているJR西日本の従業員や労組幹部にも向けられています。ある人は,「自分だったら自分の属する会社に対して,あのような言い方はしない。自社をあのように批判して,自分にとっていい事があるのだろうか?」といっていましたが,私もそう思います。TVなどで自社を批判する従業員をみていると,まだまだ従業員レベルでも,JR西日本は民間企業じゃないんだなと感じます。社の内部で批判するのはいいんですけどね。社内での批判では変化しないので,社外へ訴えるということでしょうか? 社内の批判を聞かない会社というのも,民間的ではありません。
話は変わりますが,新聞の記事やテレビのニュースの中で,鉄道ファンから見ると,事実を誤認していると思うようなものがあります。たとえば,少し前の天声人語(ご存知,朝日新聞のコラム)では,JR西日本の過密ダイヤについて言及して「大阪駅や京都駅へ向かう線の方には40本あった。東京の山手線が20数本だから,確かにかなり密だと思った。」などという表現がありましたが,そもそも複々線の列車本数と,複線の本数を比べて,複々線のほうが2倍の列車本数だといっているわけで,過密の実例にはなりません。この記事については,あとで訂正が出たようですが,記者の皆さん,このような記事の間違いを見つけて,その方面のBLOGなどで大いに盛り上がる「鉄」な集団がいることをおわすれなく。鉄道について書くときは,よくよく注意してください。
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