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2005/07/28

アスベスト被害,拡がる

 石綿が原因と思われる胸膜中皮腫による死亡事例が増え続けています。
 当初,石綿製品の製造に携わっていた人々の被害が伝えられ,やがてその家族や工場周りの住民の被害が伝えられました。その後,アスベストを使用していた建築業界の被害,自動車業界の被害,造船業界の被害が報道され,先日は考えもしなかった歯科技工士のアスベストが原因の中皮腫による死亡が伝えられました。虫歯治療用の金属製詰め物を鋳造する際に,アスベストを含む緩衝材を使用し,その緩衝材を切る時にアスベストが飛び散るというのです。
 新大阪駅では最近アスベストを吹き付けた天井が手付かずに残っていたのが発見されました。学校などもまだ完全にアスベストを撤去しきれていないそうです。明らかにアスベストを扱う職業に携わっていなくても,建物のアスベストに被災することは防ぎようがありません。
 昨今のアスベストに関する報道を見ていると,もう誰もがアスベストにより被災する可能性を持っているし,もう被災している可能性があるとさえ思ってしまいます。潜伏期間が20年~40年といわれていますが,自分が被災しているかどうか,健康診断などで簡単にわかる方法はないのでしょうか?。そして,早期に発見されることによって,発症を防ぐような方法はないのでしょうか? なんがか,このままであは,ただ心配しながら時が過ぎて行くようで・・・。

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