「郵政民営化ごときで・・・」?
今回の「郵政民営化がらみ」衆院解散については,多くのBLOGで取り上げられています。このBLOGでも,衆院解散や郵政民営化についての記事は,先日の「アメリカ人は皆おたく」ほどではありませんが(笑),「コメダ珈琲店」や「新大久保コリアンタウン」の記事くらいには訪れる方が多く,訪問者数ベストテン上位にランクされています(COCOLOG付属のアクセス解析によれば)。
この問題を取り上げているBLOGの中で,また新聞記事でも,郵政民営化問題での解散について,「他に国民生活に直結した問題が山積している中で,郵政民営化問題ごときにうつつを抜かしている場合ではない」という論調のものがあります。しかし,「郵政民営化」は直接国民生活に関わっていないように見えますが,実は国民の財産である郵便貯金が,郵政族議員のいいように,特殊法人など国関連機関のわけのわからない無駄な事業に使われているのを食い止め,国民の財産の無駄使いを正すきっかけとなるもです。他に直接国民生活に関係する問題があるからといって,放っておいていいものではありません。効率が悪く,無題金のかかる公的事業を民営化して金の流れを変えることは,日本の将来にとって重要なことです。そういえば,以前こんなことを書いたことがあります。(前の文章をクリックしてください) このような郵政改革を,自民党を割ってまで(郵政族議員がいるのですから,自民党を割らずにこの問題を進めることはできません)進めようという頑固な人は,小泉首相以外にはいないでしょう。他に出来る人がいないのですから(というより,やろうという人がいないのですから),小泉首相には,他のことを多少放っておいても,この問題をかたずけて欲しいと思います。
さて,会員制の某ブログによると,解散に決まった後の日経平均株価が急騰しているそうです。これは,小泉首相の「郵政改革と解散と反対派切捨て」を,市場が支持していることの表れだというのですが,確かにこれまで国関連の特殊法人などに無駄に流れていた郵貯資金が民間に流れるようになれば,経済の活性化につながるということなのでしょうね。
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コメント
はじめまして。郵政民営化がすべての様に言われますが、そうではないでしょう。郵貯資金が民間へ流れるとのことですが、それはほんの少しで、民間企業への融資に関するノウハウを持たない郵貯銀行は、またまた国債を大量に買うことになりはしまいか?いずれにしても郵貯を踏み絵にして選挙をするなど、ちと乱暴すぎるのでは・・・・・。
投稿: hitoriyogari | 2005/08/12 15:00
コメントありがとうございました。
郵政民営化は全てではありませんが,将来にわたって必要なことだと思います。そして,将来にわたって,これに手をつけようとする政治家は二度と現れないでしょう。したがって,今これが成立しなければ,将来にわたって,二度と国会で取り上げられることはないでしょう。その意味で,乱暴な言い方ですが,他の事を放っておいても,今の時期,郵政民営化には,大いに注目しなくてはならないと思います。
郵便貯金は,将来なくなるでしょう。郵便局が銀行業務を行うというのは,ちょっと世界に類を見ない不思議なことだと思います。昔ならいざ知らず,現代ではなぜ郵便局が金を集めなくてはならないのか,よくわかりません。郵貯がなくなれば,その分の金は,他の銀行なり,株なり,別の投資先に投資され,民間の経済を潤すことになるでしょう。まあ,安全な投資先だけではないでしょうが。
ところで,前にも書いたことがあるのですが,実のところこのBLOGは,執筆者が一人だとは限らないのですが(笑),執筆陣(?)は,概ね郵政民営化賛成ではありますが,実はそれに対する温度はいろいろなんですよ。(ここのところ,夏休みで鬼のいぬ間に,某ひとりが書いていますが)
投稿: Alice堂 | 2005/08/13 00:45