新党日本旗揚げ
田中康夫長野県知事を代表とする新党日本が結成されました。
郵政民営化に反対した小林興起氏などが加わっています。しかし,小林氏は,「民営化反対か賛成かと問われれば,私は賛成だ」などといい,田中代表は「民営化のした後が問題だ」などといい,郵政民営化賛成のグループともとれ,反対なのか賛成なのか,今のところよく分かりません(マニフェストが発表されれば,分かるかもしれない)。分かっているのは,反小泉であるということ。小泉首相のやり方に反対するグループであることは確かなようです。また,田中代表の思惑は別として,小林氏などメンバーの思惑は,綿貫-亀井ラインでは,都市部で票が取れないということにあるようで,票集めのための刹那的なグループとも思われます。田中知事は,そんなグループの代表に祭り上げられて,かえってマイナスではないかとも思ってしまいます。
一方,亀井氏らの国民新党綿貫代表は,「いずれ大同合併するのではないか。新党日本も同根であり、一緒になっていくグループだと思う」などといっています。これも新党日本にマイナスになるのではないですか?綿貫氏では勝てないとしてせっかく別のグループを作ったのに,綿貫氏と同じ穴の狢で(実際そうなのかもしれないが),綿貫-亀井ラインと連携しているような印象を強めれば,わざわざ国民新党と別のグループを作った甲斐がないでしょう。
しかし,こう郵政民営化反対派のグループがたくさんできてくると(しかもよく聞くと完全に民営化反対でもないらしい),反対派の存在自体が薄まるだけのような気がします。郵政民営化賛成を公言するの自民-公明と,反対を公言する共産党(共産主義社会を標榜する共産党が,何にしろ民営化反対なのはもっともな話で,実にまっとうな共産党です)だけが,かえってくっきりと際立ってくるようです。
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