500円のDVD
会社の近くの本屋さんで,500円というDVDを売っています。
宣伝半分のプロモーションビデオ的な音楽DVDかと思えばさにあらず,映画が丸々1本入っています。それも,「市民ケーン」「カサブランカ」「レベッカ」「アラバマ物語」「第三の男」「誰がために鐘はなる」「駅馬車」・・・。昔の映画に詳しい方ならご存知でしょうが,名画といわれ,人類の宝といえる栄光の映画です。
私が映画にはまっていた中学・高校の頃,自分で映画を所有するといったら,わずかに音,それも音楽だけでした。サウンドトラック版のレコードです。そのころも,8ミリ映画はありましたが,映画のほんの一部,数分のフィルムでも数万円はしました。まして,古い映画のまるまる1本は数十万円もするもので,とても中学・高校生の買えるものではありませんでした。
そのうち家庭用ビデオができて,映画のビデオが売り出されるようになりました。値段は,映画全編のビデオがやはり5万円くらいしました。高いといえば高いのですが,まあその頃は私も大学生で,アルバイトをすれば何とか手に入れることが出来たのです。そのころ,映画丸ごと1本を所有することが出来るという事に感動し,何と素晴らしい時代なんだろうと思いました。
それがいまや500円。数あるタイトルの中から,「アンデルセン物語」というのを買いました。あまり有名な映画でないかもしれませんが,ダニー・ケイ主演のミュージカル映画です。昔テレビで放映されたのを見て,そのミュージカルナンバーの曲の素晴らしさに,輸入盤のレコードをわざわざ注文して買ってしまった映画です。次はヒチコックの「バルカン超特急」を買おうと思っています。
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