治安失うニューオーリンズ
昨日も書いたアメリカのハリケーン被害,死傷者数や物的損害のほかに,略奪や発砲,さらには避難所でのレイプ騒ぎまで起きて,人心の混乱,というより,社会の混乱に乗じた犯罪が横行しているようです。特に,犯行グループが避難所に武装して立てこもり,警官隊と衝突して警官隊が撤退を余儀なくされるなど,市民が普通に銃を持った社会の恐ろしさが如実に現れています。
これら略奪などの犯罪を行っているものの多くが,車もなく金もなく,避難しようにもすることができなかった低所得者層だということです。日本の社会は,好むと好まざるとにかかわらず,アメリカの後を追っています。現在のアメリカは,5~10年後の日本の姿です。最近日本でも所得格差が広がってきており,外国からの低賃金の就労者も増えてきています。神戸の震災時には,あれだけの惨事で政府の対応が遅れる中,略奪がひとつも起きなかったとして,「三流の政府に率いられた一流の国民」といわれて世界の賞賛を浴びましたが,次の災害のときには,日本もアメリカのようになるのでしょうか? まあ,市民が普通に銃を持っていないだけましでしょうが・・・。
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