参議院議員中曽根氏,次回特別国会では「賛成」
郵政民営化法案の参院採決で反対票を投じた自民党の中曽根弘文元文相が,「総選挙で明らかになった国民の意思を重く受け止め尊重したい」と述べて,特別国会で再提出されれば賛成する事を発表しました。
しかし,これはとっても違和感があります。衆議院議員ならば「国民の意思を重く受け止め」るのは当然なのですが,中曽根氏は参議院議員です。
衆議院議員は代議士といわれ,国民の代わりに国会で審議する役目を持っていて,民意を重く受け止めることは当然です。しかし,参議院は「良識の府」であり「再考の府」とも言われ,本来,衆議院の暴走をチェックする機能を持っています。民意よりも良識に従って判断して行動すべきです。
実際のところ,中曽根氏をはじめとして,先の参院で郵政法案に反対した面々が自分達の意見を翻したのは,「民意」でなく,自民党内での今後の見の振り方を考えたからなのはみえみえで,「良識の府」が泣くというものです。
このような参議院議員ばかりだから,衆議院と何ら変わらず,参議院廃止論が出てくるのです。
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