よみうりランドモノレール,鉄橋跡
またよみうりランドの周辺に散歩に行きました。
「また」というのは,10月3日の記事「今日の散歩は,仮面ライダー誕生の地へ」を書いたとき以来というわけです。
その昔,よみうりランドには園の外周を一周するモノレールがありました。3両編成のモノレールが3編成あって,一周3.1km,資料によれば,1964年開通,1978年12月廃止。かつては,小田急線よみうりランド駅と遊園地,それに隣接したよみうりゴルフ場を結ぶ計画だったようですが,結局遊園地の外周を回るモノレールとなり,開通から10年くらいで廃止されてしまいました。そのレールは,廃止後ゴーカートのコースに転用されて長らく残っていましたが,そのゴーカートも廃止,数年前にレールもほとんど撤去されてしまいました。
このよみうランドは,子供の頃小田急線沿線に住んでいた私にとって,向ヶ丘遊園と共に比較的家に近い遊園地で,モノレールにも何回か乗ったことがあります。そしてその路線の2箇所に,渓谷を渡る雄大な鉄橋がありました。この鉄橋を渡るモノレールのすばらしい写真を,「汽車・電車1971~」というサイトで見ることができます。(その中の「第3回よみうりランドモノレール」を参照)。
この鉄橋が,未だに撤去されずに残っているとの事なので,それを園外の下の谷間から眺めようという,実にオタクな企画が今回の散歩なのです(ちなみに,同行したカミさんは,この目的を知りません)。
<モノレールの橋の部分の空中写真:クリックすると拡大します>
(国土交通省のウェブマッピングシステムより)
よみうりランドに隣接する川崎市立フルーツパーク(果樹畑や温室があり,一般公開されていますが,本業は果物の研究施設だそうです)から坂を下って谷間へ。道がだんだん細くなってそのどん詰まりに鉄橋がありました。かつてはモノレールに乗って鉄橋の上から眺めた谷間から,鉄橋を見上げました。
この谷間から眺めると,モノレールの鉄橋のはるか向こうに,明らかにコースターと分かる遊戯施設が見えます。そのずっと手前,鉄橋のすぐ向こうに,つり橋が垂れ下がっているかのように,下の方へ弧を描いたものが見えます。これは,実はバンデットというローラーコースターの線路で,それがモノレールの鉄橋のすぐ奥を走っているのです。そして上の写真には,よく見ると走行中のコースターが写っているのですが,分かりますか?
このバンデットについてのすばらしいサイトを発見しました。「絶叫REVIEW」というサイトで,このサイトの「バンデット メモリアル フォトギャラリー」と「バンデット Part2 乗り撮り編」を見てください。このサイトのいくつかの写真に,渓谷にかかるピンク色の旧モノレール橋が写っています。そのサイトの写真は,鉄橋をよみうりランドの園内側から見たもの,上の写真は,その反対側,園外側から見た写真というわけです。後者の「乗り撮り編」はまたすばらしく,この中の「谷の底の部分」という写真のあたりが,上の写真に写っている所です。
モノレールには,「2箇所に,渓谷を渡る雄大な鉄橋がありました」といいましたが,もう1箇所の鉄橋は,上の写真の位置から右に顔を向けると見えます。下の写真がその鉄橋です。こちらの方は,すでに右側が線路をはずされています。
さて,この渓谷の奥に向かって右手は,その昔,古城があった山です。散歩の方はその山をこえて京王よみうりランド駅へ出て,そこから200円也のロープウェイに乗って空中散歩を楽しみ,再び山の上へ。そこから10分ほど歩いてフルーツパークに戻りました。結局,よみうりランドで使ったお金は,ロープウェイに乗った200円だけでした。
モノレールの鉄橋を,下の谷間から見上げてみたいというのは,私が子供の頃,何度かモノレールに乗って,そのたびごとに考えていたことでした。それが何十年もたって,やっと今回実現したわけです。
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