イラクの新憲法案国民投票
10月15日,イラクの新憲法案の賛否を問う国民投票が行われました。
フセイン政権時代迫害されていて,現在の主流派となっているシーア派は賛成,同様に迫害されていたクルド人も賛成,スンニ派は反対。今回の選挙はスンニ派の妨害が心配されていましたが,その妨害もなく,各地での投票率は,非常に高いものでした。スンニ派支配地域でも,憲法草案への反対票がきっちり投票されたとの事です。今回の選挙に対し,投票ボイコットや妨害などを行うと,国政に対しする発言力がますます弱まるという認識があったようです。スンニ派の投票への参加によって,今回の選挙に限って言えば,イラクも国としての体裁が見えてきたように思われます。
今回の憲法案は,おそらく可決されるだろうと言われていますが,さて,国民投票で可決された事実を反対派も尊重して国が治まるのか,対立がますます深まるのか,どちらになるのでしょうか。イラクに民主主義が根付くのかどうか,踏み絵のようですね。
イラクといえば,昨日あたりはフセイン元大統領の初公判が行われたニュースが流れていますが,国民投票の結果はどうなったのでしょうか?
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