フランスの移民系若者の暴動,拡がる
フランスパリ郊外で,移民系若者の暴動が広がっています。車はもとより,学校や郵便局などの公共施設に放火するなど,暴動は過激化してもしているようです。
「アメリカで」というのなら分かるのですが,「フランスで」というのが,初め場違いな感じがしました。でも考えてみると,そもそも初めから人種の坩堝で,移民に対してある程度コンセンサスと覚悟がある「アメリカ」よりも,同じような人種の坩堝になりつつあるのに,そこまで慣れていない「フランス」の方が,やはり差別などは激しいのかもしれません。
日本人は,海外に働きに出ても,いつかは祖国に錦を飾るという意識が強く,移住した国に定住して骨を埋めようという人でも,常に本国を意識しているといわれています。それが心のよりどころになり,差別に対して打たれ強い。しかし,祖国を本当に捨てて,移住先の国に同化しようという人,移住先にしか(精神的な)居場所がないという人にとっては,差別に不満が募って,今回のような暴動に発展することがあってもおかしくありません。
しかし一方では,ネイティブフランス人にとっては,勝手に海外からやってきてこのような厄介な問題を起こす人は迷惑以外の何物でもないというのが本音でしょう。日本でも外国人が増えていますが,このような事態が起きる可能性は否定できません。
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