100ドルの手動式ラップトップPC
先進国と発展途上国など,貧富の差による「デジタルデバイド(情報格差)」を解消しようと,アメリカマサチューセッツ工科大学(MIT)のチームが,100ドルで買える教育用のラップトップPCを設計したというニュースは,少し前から流れていました。それがついにメーカが決まり(台湾のクワンタ・コンピュータ),2006年末からPCの配布が始まるそうです。
このプロジェクトは,MITが「One Laptop Per Child (OLPC)」(子供一人にラップトップ1台)という組織を立ち上げて実施しているもので,低価格化のため,PCはハードディスクが付いていません。このPCで特徴的なのは,クランクを回して発電することで電源を確保しているというところです。OLPCは,このPCを各国政府に売り,政府が子供たちに配布するという方法をとるとのこと。
このPCについては,賛成意見だけではなく,反対意見もあります。OLPCは,このPCで膨大なデータ集積以外のほとんど全ての事ができるといっていますが,HDの無い非力なPCは充分な機能を提供できず,結局ゴミにしかならないのではという意見もあるとか。
どの程度の実力のあるPCなのかは分かりませんが,自前の発電装置付というのはいいですね。先日の新潟のような大停電の時でも,少なくともコンピュータゲームは楽しめるわけです。
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