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2006/01/28

中国紙の,中国教科書に対する歴史認識批判

 中国共産主義青年団の機関紙「中国青年報」の付属週刊紙「氷点週刊」が,中国の歴史教科書は正しい歴史を教えていないと批判したため,1月25日,当局によって発行停止処分になりました。
 同紙の,教科書がアヘン戦争について英国が一方的に悪いと教えていることへの批判や,日本の歴史教科書に対する「歴史の歪曲がある」という中国の批判について,「我々の近代史観にも類似の問題がある」と指摘し,日中両国とも「社会の主流の文化に自らの近代史への深い思索が欠けている」という記事を掲載したことが問題になったものです。
 同紙の編集長による発行停止への抗議文や共産党中央宣伝部への批判が,アメリカの中国関係サイトにのりました。その抗議文の中で,編集長は「歴史問題について,「材料と観点を平等にし,心を静めて和やかな雰囲気で話し合ってこそ,徐々に共通認識に到達できると」言っているそうですが,いい事いいますねえ。
 政府系紙にこのような記事が載るというのはちょっと驚きですが,中国にもまっとうな考えを持った人がいると言うことですね。それに対する当局の対応は,昔ながらの言論弾圧だったわけです。まあ,あの大きな多民族の国を治めていくのに,中国政府もそうそう甘い顔をしていられないのもわかるのですが,一党独裁や言論弾圧を行わなければ治められないくらいの大きな国に固執する必要があるんでしょうかねえ。分割してゆるい連邦制をとった方が,皆が幸せになるような気がします。だた,まだ内陸部は充分な経済発展がなされておらず,独り立ちできない。独り立ちできるまでは,強力な政府の独裁が必要なのかもしれません。ゆるやかな連邦制のような体制が取れるのは,まだまだ先になりそうです。

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