仙台市の幼児誘拐事件,その後
仙台市の幼児誘拐事件について,このBLOGの9日の記事で,「要求金額が6150万円と,えらく細かい思わせぶりな数字であることから,その動機は金銭以外に何か訳がありそうです」と書いたのですが,結局何の裏もなく,首謀者である根本容疑者は自分の借金とほぼ同額を要求したこと,病院に対してもさほど深いうらみもなく,院長とも会ったことがないことが分かってきました。
無事に戻った赤ちゃんも元気のようで,ひとまず安心したところで,病院側の防犯体制の甘さについての報道が目立ってきました。もう15年近く前になりますが,うちのカミさんが出産した産婦人科医院も,外部の者がノーチェックで医院内に入れました。産院に限らず,だいたい病院というのは,入院患者の見舞いに訪れた者はナースセンターの前を通り,ナースセンターに声をかける決まりになっているものの,声をかけなくても病室まで容易に入れます。ナースセンターは忙しく,いちいち前を通る者を厳重にチェックしていないからです。最近は病院に見舞いに行く機会もなく,最近の事情を知りませんが,5年ほど前は確かにそうでした。外部からの侵入に対する防犯監視体制の甘さは,仙台市のこの病院だけではないでしょう。これを厳しくするには,さらに警備専門の要員を追加する必要がありそうです。
いずれにせよ,学校に続いて病院も,外部からの侵入に対する対策を行う必要のある世の中になってきたということですね。
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